2026/09/16
山崎聖天(やまざきしょうてん)は、京都府乙訓郡大山崎町にある真言宗系単立の寺院で、正式名称は観音寺、山号は妙音山。本尊は十一面千手観音で、歓喜天(聖天)を祀ることから「山崎の聖天さん」として親しまれる。
寺伝では昌泰2年(899年)、宇多法皇の勅願寺として創建されたが後に衰退。江戸時代初期、勝尾寺の僧・木食以空が聖徳太子作と伝わる十一面千手観音を本尊として再興した。その後、聖天信仰が広がり、霊元・東山・中御門天皇の帰依を受けたほか、住友、三井、鴻池ら京都・大坂・堺の商人から商売繁盛・家運隆昌の祈願寺として篤い信仰を集め大いに栄えた。
元治元年(1864年)の禁門の変では、天王山に陣を置いた尊王攘夷派が幕府軍に攻撃され、本尊と聖天像、土蔵を残して全焼。明治13年に旧西観音寺の建物を移築して本堂・聖天堂・鐘楼が再興された。天王山東麓にあり、境内には桜が多く、春には多くの参拝者が訪れる。