2026/10/09
**売上高経常利益率**とは、**経常利益を売上高で割った比率**で、売上高のうち「経常利益」としてどれだけ残ったかを示す収益性の指標です。経常利益**率**(けいじょうりえきりつ)とも呼ばれ、英語では *ordinary profit margin* に近いものです。
**計算式**
> 売上高経常利益率(%)= 経常利益 ÷ 売上高 × 100
経常利益とは、次の式で計算される利益です。
> 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
つまり、**本業の儲け(営業利益)に、本業以外の経常的な損益(受取利息、支払利息、為替差損益など)を加減したもの**が経常利益です。
**具体例**
売上高が1,000万円、経常利益が80万円なら、
> 売上高経常利益率 = 80万 ÷ 1,000万 × 100 = **8%**
**何が分かるか**
– **総合的な稼ぐ力**:営業利益率が「本業だけ」の実力なのに対し、経常利益率は**本業+財務活動を含めた、企業全体の経常的な儲け**を測ります。
– **借入金の影響が見える**:支払利息は営業外費用なので、借金が多い会社は営業利益率が高くても経常利益率が低くなります。逆に、有利子負債が少なく余裕資金がある会社は、受取利息で経常利益率が営業利益率を上回ることもあります。
– **安定性の判断**:「経常的」=毎年繰り返し起こる損益だけを見るので、一時的な特別損益に左右されない**安定した収益力**を評価できます。
**営業利益率との違い**
| 指標 | 分子 | 見ているもの |
|—|—|—|
| 売上高営業利益率 | 営業利益 | 本業だけの実力 |
| **売上高経常利益率** | 経常利益 | 本業+財務活動(借入・運用)を含めた実力 |
一般に、**営業利益率 > 経常利益率**なら借入などの財務負担が重い、**営業利益率 < 経常利益率**なら財務活動がプラスに働いている、と読めます。
**実務での使われ方**
– **金融機関の融資判断**:経常利益は返済能力(利息を払いながら稼げるか)を見るのに適しているため、銀行がよくチェックします。
– **同業他社との比較**:業種ごとに水準が違うので、同業比較で使うのが基本です。目安として製造業で3〜6%程度、小売業では1〜3%程度とされることが多いです。