2026/10/10
# キリマンジャロ
キリマンジャロは、アフリカ大陸の最高峰で、タンザニア北東部にある山です。標高は5,895メートル。赤道から南へ約330キロしか離れていないにもかかわらず、山頂に氷河と万年雪を抱くことで知られています。
**成り立ち**
独立した山ではなく、火山です。主な峰は3つあり、最も高いのが休火山のキボ峰(ウフル・ピーク=最高地点)、次いでマウェンジ峰、そして西側に崩れたシラ峰です。およそ75万年前から100万年前にかけての噴火で形成され、キボは今も活動を完全には終えていません。
**歴史**
山名の由来には諸説あり、現地語で「輝く山」や「偉大なもの」を意味するという説が一般的です。1861年にドイツ人宣教師レプマンがヨーロッパ人として初めて確認し、1889年にドイツの地理学者ハンス・マイヤーらが初登頂を果たしました。当時は山頂の氷河をめぐって論争もありました。
**気候と植生**
ふもとは温暖な熱帯の農地やサバンナですが、標高が上がるにつれて熱帯雨林、荒れた荒野、高山砂漠と植生が次々に移り変わり、まるで別々の世界を登っているかのようです。そのため「気候の縮図」とよく呼ばれます。
**登山**
世界中から多くの登山者が訪れ、技術的な難しさは低いものの、標高が高いため高山病との闘いが最大の課題です。ゆっくり登り、十分に順応することが推奨されます。代表的なルートにはマラング、マチャメ、レモショ、ロンゴイなどがあり、山頂までの所要日数は通常5〜8日です。マラング以外は山小屋ではなくテント泊が中心。乾季にあたる1〜3月と6〜10月が登りやすい時期です。
**環境保全**
キリマンジャロ国立公園は1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。一方で、山頂の氷河は地球温暖化により急速に縮小しており、このまま進めば数十年で消える可能性も指摘されています。単なる高峰ではなく、気候変動を映す象徴としても注目されています。